野鳥にあいさつ

            8月は、お隣の林や、家の庭で育ったヒヨドリや、シジュウカラ、

ヤマガラ、そしてメジロのこどもたちが 楽しそうに遊んでいるのを見かけました。

部屋の窓の直ぐ側に巣を作って 子育てしていたヒヨドリのたくさんのこどもたちも、 無事に育ってくれたのです!

心配して、そっと覗くと、直ぐに親鳥が つがいのもう1羽も一緒に連れて 目の前にやって来て、抗議しているのか、 大きな声で、「ヒーヒー」鳴くので 「分かった、分かった。」と、見たいのも我慢していたので、 いつ巣立ったのか、見逃してしまい、心配していたのです。

私は、五行というポーズをして、静かに庭で立っているのですが、 怖いもの知らずのこどもたちは、 「なにやってるの?」と言わんばかりに 順に近くに寄ってきて、代わる代わる鳴いてくれます。

最初にやってくるのが、シジュウカラヤマガラで、 真正面に止まって、 ピチューとか、ジージーとか鳴きます。 「ピチューちゃんとガラちゃん!」と私も挨拶します。

お腹が白黒か、オレンジ色で、元気よく鳴くので、よく目立ち、 直ぐに分かります。

その次に来るメジロは、緑色で、小さい上、 葉っぱにさりげなく隠れて分かりにくいのですが、 チチチ・・と小さな声で鳴くので、直ぐに見つけて、 「いたいた、メジちゃん。」

最後に来るヒヨドリは、いつも2羽か3羽で、バサバサ音を立ててやってきて、 ヒーヒー鳴くので、「ヒーちゃん」です。

この3兄弟たちを見ていると、追いかけっこしたり、水浴びしたり、 親鳥の鳴き声を一斉にまねしたり、 口移しで餌をもらったり、食べられない実を食べようとしてみたりと とても面白いです。

今の季節は、アオゲラや山鳩、セキレイも来ています。

アオゲラは、お気に入りの木があって、そこにやってくるのです。

大きいせいか、動きが大げさで、縦に動き、 臆病なのに、時々家の壁をトントン様子見で叩いて、 「トントンだめよ」と叱られても、またやって来たりして、 とても面白いです。

鹿のお父さんは、窓の直ぐ外で、ちらちらこちらを見ながらも 安心してお昼寝をしていました。

鳥と仲良くなりたくて、「バードホイッスル」という、 紙で出来た小さな笛を口に入れて 色んな種類の鳥の声を出すと、 最初は、とてもたくさんの鳥がやってきて不思議がられましたが、 今では、もうばれてしまい、ほとんど相手にされなくなってしまいました。

鹿たちが、いつも、「しーかくん!」と挨拶している私の鳥の声を聞いて、 びっくりした顔は、忘れられません。

ちなみに、「日本野鳥の会」の創設者の一人、中西悟堂さんは、 子供の頃、厳しい行をしているうちに 小鳥たちが勝手にやって来て、肩や頭に乗るようになったそうです。

野鳥と暮らし、散歩にも、後からついてきたそうです。 なんて素敵な!

残念ながら、私には、手にも乗ってくれませんが、 出かける時には、私を見つけて 「行ってらっしゃい」と言うかのように、飛んできて鳴いてくれるし、 帰ってきた時にも、「お帰り」と言っているように鳴いてくれるので、 私も、「行ってきます!」と「ただ今!」と挨拶を返しています。

もしかして、自分のテリトリーに住む巨人が「出て行ったぞ!」とか 「もう帰ってきた!警戒態勢に入れ!」とか言っているのかもしれませんが。

ただ、最近分かったことは、ヤマガラのカワイイ「ジージージー」という声は 好意的な声だそうで、「ジジジジ・・」という厳しい声は、怒っている声なので、 どちらかというと、「ジージージー」と鳴かれる方が多いから、 ひょっとすると、好かれているのかもしれません。

主人は、私が野鳥と同じテンションで元気よく小鳥たちに話しかけるので、 近所の人や、宅急便の人に恥ずかしいとか、 (実際、話しているのを見つかってしまい、何人かにニコニコされてしまいました) 仲良くするために、もう少し、トーンダウンすると良いというので 今では、少し小さめの声で話しています。

びっくりさせないように。

今年の冬は、手乗りを目指してみます!