ジョット『オニサンティの聖母』

            アッシジに2泊した次の日は、

フィレンツェに行きました。

事前に予約をして行ったウフィツィ美術館では、                      最初に展示されていたジョット・ディ・ボンドーネの『オニサンティの聖母』 (1310年 - 1311年頃)と チマブーエの『サンタ・トリニタの聖母』(1285年頃)の前に、 あまりの光に滂沱の涙が流れ、 身体中の細胞が新しいものに入れ替わって癒され 浄化されたように感じました。 ヒーリング・アートなるものがあるとすれば 私にとっては、まさに、これこそがそうだと感じました。

実際、旅の疲れからか、久しぶりに酷く荒れてしまった手も、 その日から一気に回復していきました。

ジョットがキリストと聖フランチェスコを愛していたからこそ、 このような美しい絵画が生まれ、 ルネッサンスの魁になったということを 本で書かれて知っていましたが、 実物は、あまりのパワーに圧倒されて 冷静に見ることすらままならないほどでした。

アッシジと聖フランチェスコが生んだ画家・・ 「聖フランチェスコの小さな花」という本にもあるとおり 数々の奇跡を起こした聖フランチェスコが 死してもなお、いかに多くの人に影響を与えたか ということだと思います。

絵画を見て、泣いたことは、 今まで一度もなく、凄すぎて、言葉にはできない 本当に感動の体験でした。

もし、もう一度イタリアに行けるのなら、 アッシジと、フィレンツェに行きたいです。

今は、「アッシジの聖壁画たちよ、甦れ」(小学館)や 「聖フランチェスコの小さな花」(田辺 保訳・教文館)などを読んで、 聖フランチェスコの物語を じっくりと、味わおうと思います。