オクイボタの白い花

            オクイボタの白い花が良い香りをさせています。

普段は目立たない、地味な木ですが この季節には、森を良い香りで満たす 素晴らしい役割を果たしてくれています。

昔の話ですが、 このイボタの花を見せたくて、 シマリスのかごを窓際に置いたら シジュウカラがやって来て イボタの枝の上で鳴き始め、 リスも一緒に鳴いて合唱していたことを 思い出しました。

思い出に胸が一杯になり、 「素敵な思い出を有り難う。」

涙目で感謝を伝えると 突然涼しい風が窓から吹き込んで、 部屋一杯にイボタの香りで 満たしてくれました。

「喜んでもらえて、私も嬉しい。」というイボタの気持ちを 風が通訳してくれたようでした。

精一杯与えられた環境で生きて、 惜しみなく与えようとする どこまでも豊かな心から また、一つ教わったように思います。