春の気配

            春の気配がします。

といっても、標高1000メートルの山中湖の新芽は、 5月までお預けです。

窓のすぐ近くの枝に、ヤマガラがつがいで止まって、 「ツーツーピー・ツーツーピー」と 春の歌を聴かせてくれます。

あまりにも春が待ち遠しくて、降る粉雪も、私の目には、 ひなあられのお砂糖のようです。

寒くても、雪が空から降ってくるのを ひたすら眺めて、その静かで純粋な結晶の波動に 全身清められながら、感動して、 ずっと立ち尽くしてしまいます。

特に夜。木々に囲まれた庭に出て 雪かきをすると、 空から降りてくる精霊たちのダンスがあまりに美しく整っている 静寂の世界にいられること、 幸せすぎて、じんときます。

自然とは、純粋さ。

山中湖の自然に生かされて 今日も元気にがんばります。